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カジタックスの品質、強度

最強製品でも絶対ではない

ピッケル、アイゼンに求められる品質は
 1.使い易さ 
 2.安全(強度、耐久性)
 3.軽さ
 4.価格
 5.入手し易さ
 6.アフターサービス等

かと思われます。

カジタックスでは専門メーカーとしてこの要素を満たすために、40数年間山行を重ね現場でいかに使い易いかを研究してきました。アイデア、開発、試作、テスト等を繰り返し、発売に至るには数年を要しますが、最後の市場調査でボツになる等製品化できるのは僅かです。
プレス製法は金型で製品の良否が決定付けられます。1980年頃までは金型も自社製作でしたが、金型製法が専用機器の進歩で飛躍的に向上した現在では、自社で設備できず金型の殆んどは専門金型屋に外注です。弊社の厳しい要求に金型造りの常識を超える場合もありますが、金型屋に色々アドバイスして他社の追随できないような製品造りをしております。
いかに良いアイデアで形造っても、いかに良い素材を用いても最後は適切な熱処理(焼入れ)が施されなければ、その真価は発揮できません。素材毎に最適処理法がJISで規定されておりますが、それは一般工業品用であって、特殊用途のピッケル、アイゼンとは別物と考えます。弊社では専用電気炉で自社処理し、特注専用鋼材をJIS規格にとらわれることなく、自社規格で特殊用途に最適な熱処理を施しております。その成果で世界最強の製品化が実現しており、現状では折れたり曲がったりのクレーム率は極めて低く、通常使用下においての故障は殆んど発生しておりません。このような安全性が周知され我が国のアイゼン市場で40年数年もの長期に亘り50%以上もの人々にご愛用いただいているものと考えます。
しかしながら、ピッケル、アイゼンのような機能用品はあくまで通常使用下での安全性を確保しているものであって、いかなる使用状況でも絶対に耐えうるものではありません。産経省制定の安全基準ではアイゼンの爪1本あたりの強度を160Kg以上と規定しております。この強度は60Kgの人が1mの飛び降り負荷を保証しません。衣服や装備品で実重が増えれば50cmの飛び降りでも危ういものが国の認定品です。いかに最強の製品でも絶対的強度を得るには、現状の2倍以上の重量とコストを要します。コストはともかくアイゼンで2Kg以上もの重さでは誰も使えません。
いかに最強の弊社アイゼンといえども通常使用法を逸脱すれば、故障もある事をご認識いただき岩場等では配慮してご使用いただきますようお願いいたします。登山者の命をも預かる用具として細心の配慮の上で物造りをしておりますが、万一故障でもすれば命にも関わりかねず、そうでなくてもその山行の継続不能となりかねませんので、宜しく御願い申し上げます。

ピッケル、アイゼンの一般的な品質・強度

素材性質で表示した強度はそれぞれの素材をピッケル、アイゼンに最も適した熱処理(焼入れ)したものの数値で、その数値は各メーカーが決定し一定ではありません。
どんな優れた素材を使おうと熱処理が適切でなければ使い物になりません。
最適熱処理品とはピッケル、アイゼンに要求される折れず曲がらずであり、硬すぎれば折れ軟らかければ曲がります。素材によっては低い数値しか得られず適材でないものもあります。
次に最高素材のピッケル、アイゼンといえども、いかなる使い方にも絶対的に耐えうる強度は保有しません。絶対的強度を得るには現状の最高素材でも2倍程度の重量とコストを要します。このような機能を要する用具は通常使用下において必要最低限の強度は確保し、いかに軽量化して使い易くするかという機能優先設計です。その典型はザイルで最悪条件下では数メートルの墜落で切断する程度ものを国の認定品として、命を託していることからもご理解いただけるかと思います。ザイルでも30ミリの太さなら絶対でも重くて使えません。
このような事から最高素材品といえども、雪と氷以外での使用には充分な配慮を要します。特に特殊鋼以外の素材品では、不用意に使用すれば故障する事を認識せねばなりません。使用中に故障すれば致命傷にもなりかねず、そうでなくてもその山行は継続不能になる場合も生じるからです。


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